タイで高まるテロのリスクー4月はイラク、アフガニスタンに次ぐテロの発生件数

May 23, 2016

4月、5月と世界的にテロの発生件数が激増しています。

主に中東、北アフリカ、南アジア地域での発生件数、犠牲者数が顕著ですがその一方で東南アジア地域での発生件数が増加しています。

タイでは4月、11件のテロが発生しており、そのいずれも南部を拠点とするイスラム過激派のものとされています。この11件という数字は4月のテロ発生件数としてイラク、アフガニスタンに次ぐものになります。

 

発生している地域

主にソンクラー、ナラーティワート、ヤラーを始めとするタイ南部で発生しています。

同地域はムスリムやマレー系の住民が多く伝統的にタイ政府との衝突を繰り返してきた歴史があります。こうした歴史的背景や経済格差等が根本的原因として挙げられます。

また同地域は行政府、警察当局の汚職問題が指摘されており、このため効果的な治安対策が施されていないという問題もあります。こうした点もテロの直接的原因すなわち、当局がテロを抑え込むことのできない原因として考えられます。

 

テロ組織と手法

4月にタイでテロ行為を行った組織は詳細が不明とされる泡沫のものも含めイスラム過激派によるものとされています。この中にはISISへの忠誠を誓う組織やアルカイダとのネットワークを有している組織もあるとされ、中東地域のテロ組織の東南アジア地域への広がりが懸念されています。

こうした組織が取る手法としては非ムスリム住民や駅等の公共施設に対する銃撃や爆破による殺傷行為が主流となります。またそのほかにも仏教僧や国軍兵士を襲撃、誘拐し暴行の末に殺害するという事件も多数発生しています。

 

今後の展開と対策

現在タイ政府は南部への治安対策強化を進めていますが依然として、効果的な対策を講じることができていないのが現状です。銃火器や爆弾等も同地域では相当量が出回っていると言われており当面同国南部では耐爆、防弾製品の使用、監視システムの導入、人ごみを避ける等の民間レベルでの治安対策が必要とされます。

また、同地域のテロ組織は基本的に南部で犯行に及ぶことが多いのですが、複数の組織が混在するため自分たちのプレゼンスを高めるためバンコクやプーケットといった観光都市でも犯行に及ぶ危険性もあります。

昨年8月、バンコクで大規模な爆弾テロが発生し20人が死亡しています。この事件の実行犯は逮捕されていますが未だに詳細が不明な点が多々有ります。また12月にはISISのタイでのテロ計画があるとの情報が入ったり、今後も警戒が引き続き必要となります。

 

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kmomoi@nekotechindustry.com

 

 

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