企業の取れるテロ対策ー日本国内の場合

April 7, 2016

こんにちは、ネコテックインダストリーアナリストの桃井です。

現在訪日外国人数は増加の一途をたどっています。イスラム過激派による無差別テロも増加傾向にあり、日本国内でのテロの発生も懸念されています。

実際イスラム過激派組織のメンバーが日本に潜伏していたこともあり日本国内において無差別テロが発生する可能性も低くありません。

こうした状況下において日本の企業はどういった対策を取るべきなのでしょうか。

 

重要視されるテロが起きた際の「被害抑制」対策

現在日本において対策が急がれている対策がこの被害抑制になります。文字通りテロが発生した際の被害をどのように抑制するかといった視点での対策になりますが、重要視されている対策です。なぜこの対策が重要なのかというと、犠牲者数を大幅に低下させることが可能だからです。

たとえば、爆弾テロの際の死者のほとんどは爆発の際に飛散した破片によって生じているとも言われています。この破片の飛散を抑えることができれば必然的に犠牲者数を低下させることが可能であると言えます。そのためにできる対策とはどのようなものなのでしょうか。今回はネコテックインダストリーでご紹介している対策の概要をご紹介いたします。

 

①エントランスや共有部分のゴミ箱の耐爆化

爆弾テロの際、イスラム過激派はより多くの市民を殺傷できかつ、爆発物の隠匿が容易な場所に爆弾を仕掛けます。この点からゴミ箱は狙われやすく、爆発の際にゴミ箱の破片の飛散による被害が懸念されます。特に企業のエントランスや共有部分は一般開放されていたり、ショッピングモールや駅等と直結していることも多いため、多くの人が集まりやすい場所の一つになりつつあります。

爆発前に爆弾を除去できるのが最も望ましいと言えますが不審物を爆弾と見分けることが難しい点や、巡回の頻度から事前防止はかなり難しいと言えます。

 

②トイレの耐爆化

公衆トイレは爆弾テロの標的になりやすい場所の一つでもあります。上記ゴミ箱と比較して一度に多くの人を殺傷することは難しいかもしれませんが、駅や百貨店等は多くの人が使用するにも関わらず不審物の設置、隠匿が容易なため、テロリストにとってはターゲットの候補にしやすいと言えます。こちらも巡回の頻度を上げたとしても事前の除去は難しいと考えられます。実際昨年靖国神社の公衆トイレで爆弾テロが発生ましたが、これは警備の巡回頻度を上げていたにも関わらず発生したとされています。

ここでも懸念される点は爆発時のトイレブースや壁面の破片の飛散による犠牲です。こうした飛散による被害を防ぐためにも、トイレのブースや壁面の耐爆化が求められます。

 

③エントランスや共有部分、人が多く集まる場所のガラスの耐爆化

爆弾テロの際に懸念されるもう一つの被害がガラス片の飛散によるものです。爆発時の衝撃で生じるガラス片の飛散は、飛来するライフルの銃弾ともされておりガラスの近辺で爆発が発生した際、より被害が拡大する傾向にあります。実際1970年代に発生した日本の大手重工業のエントランス部で発生した爆破テロではガラス片の飛散で多くの通行人が死傷しました。

また、同じ箇所で微妙な時間差を置き、2回爆破を企てるケースが現在増加していますが、1回目の爆発でガラスが割れることなく爆風の遮断ができれば2回目の爆発の際にも被害が拡大しにくいと言えます。こうした点からエントランス部や共有部分のガラスの耐爆化が求められています。

実際、日本国内においても民間企業、大使館、原子力発電所等では2回の連続爆発に耐えうる耐爆ガラスの使用が進んでおります。

 

参考にすべき海外の民間企業のテロ対策とは?

日本と比較して欧米諸国はテロ対策に対する関心が非常に高く、その技術も非常に卓越したものがあります。私どもで取り扱っている米国発の特殊耐爆コーティングLINE-Xはじめ様々な耐爆素材やアプリケーションの開発が進んでいます。

 次回はこうした観点に焦点を当て、見ていきたいと思います。

 

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